オプティクスの品質検査
レーザの製造において、生産で使用するビームパワーは6kW、8kW、10kW、それ以上とパワーは大きくなっています。これにより加工ヘッドで使用するオプティクスの負荷が増加しています(パワー依存のフォーカスシフト)。オプティクスの吸収特性及び汚れはオプティクス、加工ヘッド、レーザシステムのメーカにとってオプティクスの品質保証をする上で大きな問題となっています。
測定方法
OpticsQualityMonitorはサプライヤー及び製造者又は品質保証が必要なユーザがオプティックスの吸収特性をテストすることができます。これにより仕様通りにオプティクスが製造されていることを保証するだけでなく、使用中も仕様通り使用できることを保証することができます。製造ラインで製造又は取扱いエラーを特定し、使用中はオプティクスが最高のパフォーマンスができることを保証します。
OQMで例えば加工ヘッド(レンズ又は平面のオプティクス)からリファレンスオプティクス(同タイプ:材料、屈折率、直径、曲率半径、ARコート)の吸収率を半透明光学素子の吸収率と比較します。オプティクス内に吸収したパワーにより上昇した温度を測定します。
操作
温度測定は接触なしで実行されます。従って、測定中オプティクス又はオプティクスのマウントに影響を与えることはありません。高出力パワーで使用するオプティクスの入出荷の商品確認に最も適しています。
オプティクス表面の温度上昇を測定することにより連続生産、異なる連続生産間又は異なるサプライヤーから購入した商品の吸収率比較対象表を作成することができます。しかしこの値は絶対値ではありません。
OpticsQualityMonitorはインテグレートレーザ及び冷却機能付きのレーザクラス1のハウジングで構成されています。この装置はクリーンルームで使用してください。
技術データ
測定システム
- シングルモードレーザ(1070nm)で入力パワー500W
- 時定数10ms、分解能10mK(12-16μm)の高温度計
- 測定サンプル上でスポット径2mm (ヒートスポット及び測定スポット)
オプティクスのデータ
- サンプル直径:最大60 mm
- サンプル厚み:最大25 mm
- 曲率半径:12 mm以上
- ARコート要
容量及び精度
- テスト容量:4個/1時間
- 再現性: ± 0.1 K
- 絶対吸収の校正ではありません