LQMは素早く簡単にビーム分析ができる装置です。UV~NIRレーザのビーム伝播を測定し、特徴づけ、測定結果を簡単に分析することができます。LQMの共通アプリケーションの一つにはレーザを使用して製造した製品の品質保証があります。
LQM+はコンパクトなデザインで、インテグレートした集光レンズから生じた焦点近傍のパワー密度分布を直接測定します。この測定方法の利点は回折による異常光、アライメントミス、非対称なビームなどによる影響がパワー密度分布の測定結果に直接反映するので、それらをすぐに確認することができることです。
LQM+はISO11146に準拠し、自動パラメータ測定により素早く測定することができます。レーザの前に直接LQM+を設置しレーザビームに合わせ測定することができます。全光学部品と測定がこの基本システムにインテグレートされています。ビームスプリッタ、吸収体、アライメントユニットは何時でも装着が可能で、マルチkWまでパワーレベルを上げることができます。必要に応じてファイバーホルダー、コリメータ、NDフィルター、追加の対物レンズを装着することも可能です。特注のアブソーバーでパワー測定が可能になります。
原理
コリメートされたレーザビームの特徴付けには3-6レイリー長の非常に長いビームパスが必要なので、通常10m程度の測定距離が必要になります。通常、大きさの制約によりこのタイプの測定はできません。それゆえISO1146は代替案としてビーム品質M2を測定するため、焦点のコースティック測定を勧めています。
LQM+は照射されたコリメート光を集光させることにより、装置内部でコースティックを形成します。集光ビームはインテグレートした複数のアッテネータと対物レンズを通過し、CCDセンサー上に拡大表示されます。2次元パワー密度分布を使用し新LDSはビーム半径、ビーム位置、レーザ光のアライメント情報を決定します。装置内で繰り返し異なる位置を測定して、コースティック表示に必要なすべてのパラメータを決定づけます。CCDチップの電子的な照射時間制御によりシステムのダイナミックレンジを拡張します。従って、測定中にNDフィルターの調整は必要ありません。
ビームを集光し、特徴つけることで、数mから数mmに測定距離を短縮することができます。集光用光学機器が測定ビームに影響を及ぼす誤差を生むことがないことが保証されるので、M2値を容易に測定できます。集光ビームのビームパラメータ値はISO11146の規定によりコリメート光の値を測定することに用いられます。
新機能
- 測定時間の短縮
- 完全自動コースティックスキャン
- 新LDSによる操作と表示
- オプション:最大入力パワー20kW
- オプション:新しい対物レンズにより拡がり角が最大30mm mrad
ビームパラメータ
- LQM+の入口での集光点
- ビーム半径
- ファーフィールドの拡がり角
- レイリー長
- 拡がり角
- ビーム品質M2
モデルとオプション
- 吸収体でのパワー測定
- コリメータのホルダー:外径35mm,40mm,50mm
- 最大6kW、LLKD及びQBH用のファイバーコネクター用67mmFLのコリメータ
- 対物レンズ:1:1及び5:1
- 波長:1030-1090nm, 515-545nm 340-360nm
- NDフィルター
主な利点
- 数秒で完全コースティック測定が可能
- M2値を完全自動化で測定
- 数秒でISO11146に準拠するレーザ認定
- プログラムされたユーザプロンプトにより簡易化した操作
- インテグレードソルリューション、オプションにより幅広く